ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
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ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
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寒さが好きなユーカリ!?
コメント(0件) 2012/12/04 17:59
カテゴリ:ユーカリ(品種知識)
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ユーカリをたくさん育てていると
日々色々なことがわかります。

一番びっくりするのは、品種により、
本当に様々な性質を持っていることです。

北はワニが生息するような熱帯地域で、
北東部は沖縄のような亜熱帯地域。
かと思えば、南東部は東北のような冷涼地で、
南部や西部の沿岸部は地中性の穏やかな気候。
そして内陸部にはステップや砂漠が広がっている。
という風にとても様々な気候の地域があることを考えると、
ユーカリの多種多様さにも納得がいきます。

今日はとても寒さに強い、というか
寒さが好きなユーカリに焦点を当ててみます。

Eucalyptus cocciferaというユーカリがあります。

fancybox記事258の画像1

英名はTasmanian snow gumで、
名前からも寒いところが大好きなことがわかります。

見た目は深緑の楕円形の葉が生える
典型的なミント系ユーカリです。

高山生息種のため、6m程度の低木で収まり、
樹皮の白い、明らかに高山植物っぽい樹木になります。

fancybox記事258の画像2

このcocciferaは、我が家では、
西AZのユーカリの難しさとはまた違った難しさがあり、
とても育てるのが厄介なユーカリです。

また発芽にも長期間の冷却処理が必要になり、
発芽率も悪く、育苗難易度も高めです。

まず梅雨時期~真夏は、高温障害の症状に加えて、
葉に規則的な褐斑がたくさんでき、
毎年、葉がボロボロになります。

また、5月の終わり頃から10月の初頭までは、
ほとんど成長することもなく、
夏場はただ葉が傷むにまかせるしかありません。

また、かなり乾燥を好む性質を持っており、
夏場でもほとんど水を吸わず、
過湿は即命取りになるほどデリケートです。

ところが、寒い季節にはめっぽう元気です!

まだ最低気温が1ケタ台の早春や
特に今頃の11月半ばから12月までの
もうコートを着なければいけないような季節に、
成長が進んで、新芽をたくさん出したりします。

今年の夏も我が家のcocciferaは激しく痛みました。

ところが今日そのcocciferaを見てみたら、
この1週間くらいの間に、
たくさんの新芽を出していました。

fancybox記事258の画像3

ちなみに、冷涼を好む品種として
Eucalyptus niphophila
cocciferaと似たような性質を持っています。

どちらも真夏や成長期の寒い季節も、
西AZのユーカリ並みかそれ以上に乾燥を好みます。

この2種は耐寒性はかなりのものを持っていますので、
東北や北海道の暖地などで育てると、
とても育てやすいユーカリになるかもしれません。

本当にユーカリには色々あって
びっくりさせられますねYell

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