今年は簡易温室を全く使用することなく、
全てのユーカリを屋外越冬することができました。
※ベランダなので軒下越冬ですが。
まだまだ寒さの残る季節ですが、
もうほぼ冬は越えたと言っても良いでしょう。
結果としては、
いくつかポット苗の株を水切れで枯らせた以外は、
鉢に定植済みの全ての株が無事です。
今日はそんな冬を越えかけている
我が家のユーカリたちをいくつかレポートします。
寒くなった当初、
酷く枯れ出した品種がありました。
Eucalyptus macrandraという西AZのユーカリです。
このmacrandraは、前評判では、
なかなかの耐寒性を持っているとのことでした。
恐らく、まだ株がかなり小さいので、
通常の水遣りでは過湿になったのが原因かと思います。
そこで、鉢表面からの水遣りを完全に停止して、
鉢底のスリットからの微量な底面給水のみに切り替えたところ、
そこから枯れがピタッとストップしました。
大部分の葉は枯れかけていますが、
新芽などは全く無傷なので、
暖かくなれば復活してくれることと思います。
次に前の冬に屋外越冬を試みて、
瀕死の重傷を負ったerythrocorysです。
昨年、毛の生えた葉から
毛のない細葉に変わり始めて、
かなり耐寒性が上がったようです。
下の方の毛の生えた葉は、
前の冬と同じようにボロボロになっています。
ところが、株上部の毛のなくなった葉は、
ほとんど無傷に近い状態です。
他の毛の生えた葉を持つユーカリもそうですが、
毛のない葉に変わったところで、
かなり耐寒性があがるようですね。
この結果であれば、
葉の毛がなくなったerythrocorysであれば、
関西圏では問題なく屋外越冬ができると思います。
次にこれもあまり寒いのが得意ではない、
decipiens ssp. decipiensです。
寒風吹きっ晒しの場所に置いてありましたが、
特に大きな葉痛みもなく、至って元気です。
この株も潅水量をびっくりするほど減らしていました。
鉢表面からの水遣りは完全に停止して、
鉢底のスリットから週に2回程度、
サラッと水をかけるだけでしたが、
それが耐寒性の大幅アップにつながったようです。
思ったよりも傷んだのが、
Eucalyptus pruinosaです。
この品種は元々さほどの耐寒性は
持ち合わせていないようです。
新芽はとても綺麗なのに、
古い下の方の葉だけ傷んでいるという不思議な状態です。
恐らく、鉢がスリット鉢ではないため、
用土の乾きが掴みにくく、
どうしても潅水が多めになったからかもしれません。
下の方の葉はボロボロ散っていきますが、
新芽付近は元気なので、
いずれ復活してくれることと思います。
最後に、見た目だけはかなり紅葉が激しくなる、
我が家の2mオーバーの品種たちです。
左の大きな葉の紫になっているものはcamaldulensis、
真ん中奥の同じく紫の大葉のものはrobusta、
右のあまり変化のないものはglobulus ssp. globulusです。
前者の2種は毎年、激しく色が変わってびっくりしますが、
痛みなどはなく、至って元気なものです。
この他では、melanophloiaなども激しく色が変わります。
これ以外のユーカリは至って元気、
葉痛みなどもほとんどありません。
これから春を迎えて、
どんどん元気な葉を出して欲しいものです
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