ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
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ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
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今日の植え替えはEucalyptus platypus(プラティパス)
コメント(0件) 2014/04/14 17:06
カテゴリ:ユーカリ(栽培実績)
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暖かくなってきて、
植え替え(鉢増し)もどんどん進んでいきます。

今日の植え替えはEucalyptus platypusです。

fancybox記事316の画像1

このユーカリは西AZに生息するユーカリで、
MalletとかMarlockとか呼ばれる、
ユーカリでは少し特殊な樹形に育つ品種です。

ユーカリの多くに生じるLigno-tuber(地際の瘤)を生成せずに、
主幹からたくさん枝分かれをした茂み状に育っていきます。

fancybox記事316の画像2

その性質はとても顕著で、他にはないくらいに
激しく枝分かれして、樹高よりも幅の方が大きくなっています。

写真の株もかなり真っ直ぐに矯正していますが、
矯正なしだとかなりの幅に拡がり、バラバラになります。

西AZのユーカリというと、激暑の環境が好きで、
あまり水を吸わない、強乾燥を好むイメージが強いですが、
pachylomapreissianaなどと同じように、
かなり涼しい季節メインで成長を進めます。

また吸水量もなかなか激しく、
東AZのメジャーなユーカリ顔負けです。

現地の文献では、湿地帯などにも生息しているようなので、
西AZのユーカリ=半砂漠という図式が
あまり成り立たないユーカリと言えます。

この株は本当に根がパンパンでもう限界だったので、
5号から6号へと鉢増しを行いました。

比較的低木での開花が見込める品種で、
花が面白くて人気のあるユーカリですので、
今年は開花が実現できるでしょうか?

花は主にはライムグリーンの花が咲くようですが、
クリーム色やピンク色の花が咲くこともあるようです。

fancybox記事316の画像3

葉は全く白みを帯びていないからでしょうか?
あまりガンガンの日光に当てすぎると
真夏には少し葉焼けすることもあります。

そのため、あまり置き場所を問わず、
半日陰くらいでも結構順調に成長してくれます。

タネ播きから育苗の間には、
立ち枯れが多発して、本当に難儀しましたが、
大きく育ってからは、とても楽なユーカリです。

日陰にも、過湿にもそれなりに強く、
面白い樹形と美しい花が魅力!
それに加えて、中々に香りが強く、
良い香りもするので、とても興味深いユーカリです。

西AZのユーカリ入門編にも最適ですし、
成長しても細葉には変わらず、たくさんの花を咲かせます。
広い庭の庭木としても面白いかもしれません。
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