ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
since 2009.01.09
ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その4
私の育てている全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いています。
ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。
他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。
■ Eucalyptus urnigera(アーニゲラ)
見た目はグニーやシネレアにも似ているが、
遥かに日光を必要とし、乾燥を好む。
準高山生息種にしては暑さにも強い。
とにかく日光が足りないと極端に生育が悪くなる。
必要日照量は西AZのユーカリに匹敵する。
日光の良く当たる場所で育てられるなら、
水切れにも強く、葉も美しく、
脇芽をたくさん出す性質も強いので
暑さに弱いグニーなどよりも遥かに育てやすい。
高い日照を要求するので我が家では少しイマイチ。
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※普通種
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※白みの強い種
■ Eucalyptus sturgissiana(スタージシアナ)
かなりレア度の高い、人呼んで東AZのマクロカルパ。
大きく育った葉はツキヌキ状になることもある。
どちらかというと涼しい季節メインで成長を進め、
東AZのユーカリのわりには小型で成長も遅い。
盛夏にはほとんど動きがなくなるが、
暑さに弱いということもなく、高温障害にもならない。
半日陰以上の環境で乾燥気味に管理すれば、
シネレアなどとほとんど変わりなく育てられる。
成長が控え目なので鉢植えでも管理しやすい。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus melanophloia(メラノフロイア)
亜熱帯性の暖かい気候を好む、超水食いの非常に強健な品種。
冬場は葉が紫色に紅葉し、少し葉枯れが出ることもあるが、
春になると完全に生まれ変わるほどに生育は旺盛。
半日陰以下の環境でも育てられるが、
本来の銀葉を生成せずに緑色の強い葉になる。
葉の白みを強くしたい場合には良く日光に当てる。
とにかく湿地帯生息種に匹敵するほどの水食いで、
水切れにもそこそこ弱いので少し注意が必要。
成長はそこそこ早いが、低木での開花も見込める。
非常にうどんこ病に罹りやすいが、
強健なので葉が汚くなる程度で枯れることはない。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus grandis (グランディス)
亜熱帯から熱帯性のかなり暖かい気候を好む。
実際に東南アジアなどの熱帯雨林の植樹に使用されている。
初期のレモンユーカリほどではないが、
冬場はかなり激しく葉が傷むこともある。
それでも春も早いうちに完全復活以上の状態に戻る。
成長の早さはぴか一の超大型品種で、
日光をふんだんに浴びた際の成長力には目を見張るものがある。
我が家では成長と水切れが激しすぎるため、少し日陰に置いている。
日光と水さえあれば、際限なく葉を茂らせてどんどん伸びていく。
湿地帯生息種で完全に水に浸かった土壌でも生育が可能。
このユーカリを過湿で枯らせることはないだろうが、
冬場に水でビタビタにすると耐寒性が下がるので注意。
半日陰の鉢植えでも一年に何度も剪定を要する程で
ユーカリの生命力を実感できる枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus pruinosa (プルイノサ)
我が家では珍しいノーザンテリトリー出身のユーカリ。
涼しい季節よりも暑い季節メインで成長を進める。
雨季と乾季のあるサバンナ地帯出身のため、
過湿にも強く、同時にある程度の乾燥にも耐えることができる。
色々と実験してみたが、水は多めの方が生育は良くなる。
かなり日光が好きな品種で、日照が足りないと、
本来の銀葉を生成せずに深緑のくすんだ小さな葉になる。
注意するポイントは耐寒性で、-3℃程度でも激しく傷む。
毎年冬には葉を散らせて、春に復活するという
半分落葉樹かと思うような性質を持つ。
冬場の過湿はただでさえ弱い耐寒性をさらに下げるので注意。
【樹高:80cm / 鉢:プラスチック6号ロング】
■ Eucalyptus smithii(スミティー)
涼しい環境を好む、成長の激しい大型品種。
暑い季節には少し高温障害の症状が出たり、
ほとんど生育が進まなくなるが、
涼しい季節の成長力はビミナリスに匹敵する。
中には比較的低木でMallee型になる種もあるらしい。
見た目は若干茎と新芽に白みのあるビミナリスだが、
湿地帯生息種に匹敵するほどの水食い。
我が家では日照のかなり悪い場所に置いているが、
涼しい季節でもほぼ毎日の水遣りを必要とする。
シネオール分が強く、かなり良い香りがする。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus aggregata(アグレガータ)
冷涼湿潤な気候を好む湿地帯生息種。
カンフォラやオバータと似たような性質を持ち、
両者に負けるとも劣らない水食い。
かなり涼しい季節メインで成長を進め、
あまりに暑いと新芽部分に高温障害の症状が
出ることもあるが、そこまで酷くなることはない。
半日陰以上の日光を必要とする品種で、
日照が良ければ夏場でもそこそこ成長を進める。
高い空中湿度に対しても強いはずだが、
高温多湿になりすぎると下葉を少し散らせることもある。
成長はカンフォラよりも激しく、オバータには劣る。
【樹高:90cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus kitsoniana(キットソニアナ)
これもカンフォラなどと同じく冷涼湿潤な気候を好む
湿地帯生息種だが、カンフォラなどよりもさらに強健。
日照が悪いとうどんこ病に罹りやすいユーカリだが、
日照さえ良ければ成長もそこそこ激しくなる。
かなり冷涼な地域に生息しているわりには、
暑さにもかなり強く、高温障害の症状は出ていない。
また高温多湿による葉の蒸れにもそこそこ強い。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
現地では水に浸かった土壌でも生育が可能だが、
高温多湿な日本の水浸し土壌に耐えられるかは不明。
かなりの水食いだが、少しの乾燥にも耐えることもできる。
ある程度の大きさになると枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus mannifera ssp. praecox(マニフェラ・プラエコックス)
冷涼な環境に生息する銀丸葉の品種。
小丸葉と呼ばれるグニーよりもさらに小さな楕円の葉を持つ。
冷涼な環境を好むがグニーなどよりも暑さに強く、
夏場に高温障害や葉痛みが出ることはほとんどない。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
個人的には吸水量や見た目もグニーにそっくりで、
それよりも暑さに強く安定感があるので、
さらに育てやすいグニーといった感じ。
大きさのわりには根張りがかなり激しいが、
そこまで成長が激しいという感じもしない。
半日陰程度の日照でも十分に育てられる。
【樹高:80cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus polybractea(ポリブラクテア)
非常に強健で白みのある糸葉系ユーカリ。
育苗初期は病気がちでうどんこ病などにも悩まされたが、
ある程度の大きさまで育ち、少し日光が当たるようになってからは、
非常に成長が激しく、枯れる気のしないユーカリの一つになった。
過湿にも非常に強く、かなりの水食いだが、
そこそこの乾燥にも耐えることができる。
半日陰以上の日照があれば、十分に育てることができる。
株元から脇芽を出す性質がとても強く、樹形はかなり暴れる。
寒さにも強く、あまり弱点の見つからないユーカリ。
涼しい季節よりも、少し暖かい季節メインで成長を進める。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus viridis(ビリディス)
暑さにも寒さにも強く、非常に強健なユーカリ。
また、生育はベストではなくなるが、
半日陰以下の日照で育てることも可能。
とにかく我が家では、置き場所が悪くても、
暑くても、寒くても、乾燥していても、
少し過湿気味になったとしても、
ほとんど葉を痛ませることもなく、
地味にどんどんと成長を進ませていく。
ある程度の大きさにまで育ててからは、
ほぼ枯れる気のしないユーカリの一つになった。
あらゆる場所に対応可能なオールマイティなユーカリ。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus tenuiramis(テヌイラミス)
ツキヌキ状の白銀細葉を生じる際立って美しいユーカリ。
とにかくかなり涼しい季節メインで成長を進め、
成長期の葉はとても美しく、ある程度の成長力もある。
ところが夏になると、全く生育をストップして、
激しい高温障害の症状が出ることになる。
際立って暑さに弱いユーカリである。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
そこそこの水食いだが、ある程度の乾燥にも耐えることができる。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus risdonii(リズドニー)
テヌイラミスとは性質も外観も良く似たユーカリ。
ペリニアナほどではないが、テヌイラミスよりも、
さらに丸みのある白銀色のツキヌキ状の葉が特徴。
テヌイラミスほど暑さに弱くはないが、
夏には相応に高温障害の症状が出て葉が傷む。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
もちろん夏場には成長をほぼストップする。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
テヌイラミスよりも遥かに水食いで過湿には強いが水切れには弱い。
【樹高:300cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus delegatensis ssp. delegatensis(デレガテンシス)
非常に冷涼で湿潤な環境を好むユーカリだが、
亜種のタスマニエンシスに比べると少しだけ暑さに強い。
夏場はあまり激しく高温障害にまで至ることはない。
かなり涼しい季節メインで成長を進めるが、
同時にかなりの日光好きで、日光が足りないと、
成長期にほとんど成長が進まないこともある。
夏場の激しい日光を浴びると、葉がヘタって痛むこともあるので、
日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
吸水量はそこそこ激しい方で、シネレアなどよりも良く水を吸う。
過湿には強いが、水切れ耐性はあまりないようなので、
夏場などの水切れには少し注意が必要。
実は成長期の成長力は激しく、かなりの大型品種である。
【樹高:90cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
(デレガテンシス・タスマニエンシス)
原種よりもさらに冷涼湿潤な気候を好み、
葉の丸みと幹の白みがより強く、見た目の美しい亜種。
暑さにはかなり弱く、夏場はある程度の
高温障害と葉痛みは妥協が必要な範囲。
ただ風通しを良くすることで症状を緩和することができる。
これもかなりの日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
原種よりもさらに水食いなイメージで、
湿地帯生息種に匹敵するほどの吸水量を持つ。
原種同様に成長期の成長力が激しい大型品種である。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。
その5に続きます。
ひとくち栽培コメントを書いています。
ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。
他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。
■ Eucalyptus urnigera(アーニゲラ)
見た目はグニーやシネレアにも似ているが、
遥かに日光を必要とし、乾燥を好む。
準高山生息種にしては暑さにも強い。
とにかく日光が足りないと極端に生育が悪くなる。
必要日照量は西AZのユーカリに匹敵する。
日光の良く当たる場所で育てられるなら、
水切れにも強く、葉も美しく、
脇芽をたくさん出す性質も強いので
暑さに弱いグニーなどよりも遥かに育てやすい。
高い日照を要求するので我が家では少しイマイチ。
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※普通種
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※白みの強い種
■ Eucalyptus sturgissiana(スタージシアナ)
かなりレア度の高い、人呼んで東AZのマクロカルパ。
大きく育った葉はツキヌキ状になることもある。
どちらかというと涼しい季節メインで成長を進め、
東AZのユーカリのわりには小型で成長も遅い。
盛夏にはほとんど動きがなくなるが、
暑さに弱いということもなく、高温障害にもならない。
半日陰以上の環境で乾燥気味に管理すれば、
シネレアなどとほとんど変わりなく育てられる。
成長が控え目なので鉢植えでも管理しやすい。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus melanophloia(メラノフロイア)
亜熱帯性の暖かい気候を好む、超水食いの非常に強健な品種。
冬場は葉が紫色に紅葉し、少し葉枯れが出ることもあるが、
春になると完全に生まれ変わるほどに生育は旺盛。
半日陰以下の環境でも育てられるが、
本来の銀葉を生成せずに緑色の強い葉になる。
葉の白みを強くしたい場合には良く日光に当てる。
とにかく湿地帯生息種に匹敵するほどの水食いで、
水切れにもそこそこ弱いので少し注意が必要。
成長はそこそこ早いが、低木での開花も見込める。
非常にうどんこ病に罹りやすいが、
強健なので葉が汚くなる程度で枯れることはない。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus grandis (グランディス)
亜熱帯から熱帯性のかなり暖かい気候を好む。
実際に東南アジアなどの熱帯雨林の植樹に使用されている。
初期のレモンユーカリほどではないが、
冬場はかなり激しく葉が傷むこともある。
それでも春も早いうちに完全復活以上の状態に戻る。
成長の早さはぴか一の超大型品種で、
日光をふんだんに浴びた際の成長力には目を見張るものがある。
我が家では成長と水切れが激しすぎるため、少し日陰に置いている。
日光と水さえあれば、際限なく葉を茂らせてどんどん伸びていく。
湿地帯生息種で完全に水に浸かった土壌でも生育が可能。
このユーカリを過湿で枯らせることはないだろうが、
冬場に水でビタビタにすると耐寒性が下がるので注意。
半日陰の鉢植えでも一年に何度も剪定を要する程で
ユーカリの生命力を実感できる枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus pruinosa (プルイノサ)
我が家では珍しいノーザンテリトリー出身のユーカリ。
涼しい季節よりも暑い季節メインで成長を進める。
雨季と乾季のあるサバンナ地帯出身のため、
過湿にも強く、同時にある程度の乾燥にも耐えることができる。
色々と実験してみたが、水は多めの方が生育は良くなる。
かなり日光が好きな品種で、日照が足りないと、
本来の銀葉を生成せずに深緑のくすんだ小さな葉になる。
注意するポイントは耐寒性で、-3℃程度でも激しく傷む。
毎年冬には葉を散らせて、春に復活するという
半分落葉樹かと思うような性質を持つ。
冬場の過湿はただでさえ弱い耐寒性をさらに下げるので注意。
【樹高:80cm / 鉢:プラスチック6号ロング】
■ Eucalyptus smithii(スミティー)
涼しい環境を好む、成長の激しい大型品種。
暑い季節には少し高温障害の症状が出たり、
ほとんど生育が進まなくなるが、
涼しい季節の成長力はビミナリスに匹敵する。
中には比較的低木でMallee型になる種もあるらしい。
見た目は若干茎と新芽に白みのあるビミナリスだが、
湿地帯生息種に匹敵するほどの水食い。
我が家では日照のかなり悪い場所に置いているが、
涼しい季節でもほぼ毎日の水遣りを必要とする。
シネオール分が強く、かなり良い香りがする。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus aggregata(アグレガータ)
冷涼湿潤な気候を好む湿地帯生息種。
カンフォラやオバータと似たような性質を持ち、
両者に負けるとも劣らない水食い。
かなり涼しい季節メインで成長を進め、
あまりに暑いと新芽部分に高温障害の症状が
出ることもあるが、そこまで酷くなることはない。
半日陰以上の日光を必要とする品種で、
日照が良ければ夏場でもそこそこ成長を進める。
高い空中湿度に対しても強いはずだが、
高温多湿になりすぎると下葉を少し散らせることもある。
成長はカンフォラよりも激しく、オバータには劣る。
【樹高:90cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus kitsoniana(キットソニアナ)
これもカンフォラなどと同じく冷涼湿潤な気候を好む
湿地帯生息種だが、カンフォラなどよりもさらに強健。
日照が悪いとうどんこ病に罹りやすいユーカリだが、
日照さえ良ければ成長もそこそこ激しくなる。
かなり冷涼な地域に生息しているわりには、
暑さにもかなり強く、高温障害の症状は出ていない。
また高温多湿による葉の蒸れにもそこそこ強い。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
現地では水に浸かった土壌でも生育が可能だが、
高温多湿な日本の水浸し土壌に耐えられるかは不明。
かなりの水食いだが、少しの乾燥にも耐えることもできる。
ある程度の大きさになると枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus mannifera ssp. praecox(マニフェラ・プラエコックス)
冷涼な環境に生息する銀丸葉の品種。
小丸葉と呼ばれるグニーよりもさらに小さな楕円の葉を持つ。
冷涼な環境を好むがグニーなどよりも暑さに強く、
夏場に高温障害や葉痛みが出ることはほとんどない。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
個人的には吸水量や見た目もグニーにそっくりで、
それよりも暑さに強く安定感があるので、
さらに育てやすいグニーといった感じ。
大きさのわりには根張りがかなり激しいが、
そこまで成長が激しいという感じもしない。
半日陰程度の日照でも十分に育てられる。
【樹高:80cm / 鉢:スリット5号ロング】
■ Eucalyptus polybractea(ポリブラクテア)
非常に強健で白みのある糸葉系ユーカリ。
育苗初期は病気がちでうどんこ病などにも悩まされたが、
ある程度の大きさまで育ち、少し日光が当たるようになってからは、
非常に成長が激しく、枯れる気のしないユーカリの一つになった。
過湿にも非常に強く、かなりの水食いだが、
そこそこの乾燥にも耐えることができる。
半日陰以上の日照があれば、十分に育てることができる。
株元から脇芽を出す性質がとても強く、樹形はかなり暴れる。
寒さにも強く、あまり弱点の見つからないユーカリ。
涼しい季節よりも、少し暖かい季節メインで成長を進める。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus viridis(ビリディス)
暑さにも寒さにも強く、非常に強健なユーカリ。
また、生育はベストではなくなるが、
半日陰以下の日照で育てることも可能。
とにかく我が家では、置き場所が悪くても、
暑くても、寒くても、乾燥していても、
少し過湿気味になったとしても、
ほとんど葉を痛ませることもなく、
地味にどんどんと成長を進ませていく。
ある程度の大きさにまで育ててからは、
ほぼ枯れる気のしないユーカリの一つになった。
あらゆる場所に対応可能なオールマイティなユーカリ。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus tenuiramis(テヌイラミス)
ツキヌキ状の白銀細葉を生じる際立って美しいユーカリ。
とにかくかなり涼しい季節メインで成長を進め、
成長期の葉はとても美しく、ある程度の成長力もある。
ところが夏になると、全く生育をストップして、
激しい高温障害の症状が出ることになる。
際立って暑さに弱いユーカリである。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
そこそこの水食いだが、ある程度の乾燥にも耐えることができる。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus risdonii(リズドニー)
テヌイラミスとは性質も外観も良く似たユーカリ。
ペリニアナほどではないが、テヌイラミスよりも、
さらに丸みのある白銀色のツキヌキ状の葉が特徴。
テヌイラミスほど暑さに弱くはないが、
夏には相応に高温障害の症状が出て葉が傷む。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
もちろん夏場には成長をほぼストップする。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
テヌイラミスよりも遥かに水食いで過湿には強いが水切れには弱い。
【樹高:300cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus delegatensis ssp. delegatensis(デレガテンシス)
非常に冷涼で湿潤な環境を好むユーカリだが、
亜種のタスマニエンシスに比べると少しだけ暑さに強い。
夏場はあまり激しく高温障害にまで至ることはない。
かなり涼しい季節メインで成長を進めるが、
同時にかなりの日光好きで、日光が足りないと、
成長期にほとんど成長が進まないこともある。
夏場の激しい日光を浴びると、葉がヘタって痛むこともあるので、
日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
吸水量はそこそこ激しい方で、シネレアなどよりも良く水を吸う。
過湿には強いが、水切れ耐性はあまりないようなので、
夏場などの水切れには少し注意が必要。
実は成長期の成長力は激しく、かなりの大型品種である。
【樹高:90cm / 鉢:スリット6号】
■ Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
(デレガテンシス・タスマニエンシス)
原種よりもさらに冷涼湿潤な気候を好み、
葉の丸みと幹の白みがより強く、見た目の美しい亜種。
暑さにはかなり弱く、夏場はある程度の
高温障害と葉痛みは妥協が必要な範囲。
ただ風通しを良くすることで症状を緩和することができる。
これもかなりの日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
原種よりもさらに水食いなイメージで、
湿地帯生息種に匹敵するほどの吸水量を持つ。
原種同様に成長期の成長力が激しい大型品種である。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】
もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。
その5に続きます。