枯らせてしまった。。。というお話で、
私の園芸史上で非常に大きな経験を与えてくれた
そんな植物のお話をさせていただきます。
ステレオスペルマム(ラデルマケラ・シニカ)
ホームセンター等で良くみかけませんか?
鮮やかな黄緑色で目を引く植物です。
基本的には20cm程度の小さな苗で販売されており、
ハイドロカルチャーなどでも人気があります。
この植物、ネットで検索をしてみると
難易度は簡単~普通となっています。
比較的耐寒性もあり、落葉はしますが
3℃くらいまでは野外で頑張ります。
率直に申し上げますが。。。
私は3回(6本)枯らせました。
余りに枯らせ過ぎて、
同居人には「鬼門だから手を出すな」
と固く注意を受けました。
当時は枯れた原因が全くわかりませんでしたが、
今から考えると全てが用土不良による根ぐされです。
当時の私は赤玉土信奉者で
用土のことを碌に勉強することもなく、
猫も杓子も赤玉土でした。
さらにコストカットにも躍起だったので
非常に低価格な悪質の赤玉土を多用していました。
※即日で粘土化するようなものでした。。。
この「悪質赤玉土」と「私の無知と我」は
本当にたくさんの植物を葬ってきました。
どこかでやっと気づいたんですよね。
もっと原点に帰って勉強しなければいけない。
もうこれ以上私の我儘で植物を殺すのは嫌だと。
今は"少しだけ"用土に関しては自信がつきました。
用土や水はけ、水遣り等一通り経験を積んでから、
ついに運命のステレオスペルマムに手を出すことにしました。
同居人にも凄く冷やかされました。
自分自身もトラウマで正直怖かったのを覚えています。
当時とは違った、
硬質赤玉土と腐葉土をメインに
ゼオライトとパーライトとくん炭を少々ブレンド。
その土で育って、ひと夏を超えた個体がこちら
初春に購入したひと際小さな苗でしたが、
今は40cmオーバーまで成長して、
日輪の元、綺麗な葉を輝かせてくれています。
独りよがりはいけないよ。
困った時は我を手放して原点に帰るんだ。
植物はあなたの欲求を満たす道具ではない。
思い通りに扱おうとするのではなく、
一緒に話しながら学び育っていく仲間なんだよ。
そう私に気づかせてくれました。
余談ですが、
難易度簡単ではないかと思います。
かなり水管理がデリケートです。
水はけと水切れに十分注意が必要です。
またアブラムシにも要注意です。
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