ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
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ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
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macrocarpa(マクロカルパ)育成記~その1~
コメント(0件) 2010/03/14 19:39
カテゴリ:ユーカリ(栽培実績)
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今日から現在、入魂中の
Eucalyptus macrocarpaに焦点を当てて、
写真を見ながら育成記を書いていきたいと思います。

育成場所の限られた私ですが、
現在、macrocarpaは他のユーカリでは考えられないほど、
たくさん、場所を取って、様々な方法で育てています。
その中で、未だに立ち枯れは後を絶ちませんが、
希望はまだまだ尽きないものです。

前述の通り、私は育成場所が限られているため、
基本的にはユーカリ1種類あたり、
1~4株の確保を目標に育苗しています。

種は1ポットに軽く二つまみ程度しか播きません。
発芽する苗が20本程度で大体残すのが10本程度、
さらにその中で最も優秀なものを1~4本厳選して確保していきます。
基本的にはこれで大体の品種で苗の確保が可能です。
場所的には最終1~2ポットで済みます。

ところがmacrocarpaは種と双葉が大きいことから、
発芽を目指す段階で1ポットに多くて4粒程度しか播けません。
当初はこれを1ポットのみでやっていたため、
うまくいっても1~2苗の確保しかできずに、
それが立ち枯れれば、仕切り直しとなっていました。

一般的なユーカリの種はゴマ粒以下の大きさ、
軽く二つまみでも30粒以上播いていると思います。
これに比べて、macrocarpaの種はかなり大きくなります。
良く考察してみると実際に播いている数は
他の種に比べて明らかに少ないことがわかります。
そう思うと少しポジティブになってくるから不思議です。
これからシーズン到来ですから、
くじけずにガンガン播いていきたいと思います!

まずは、水はけのよいお気に入りの鉢に直播きのもの。
用土は硬質赤玉土+鹿沼土+軽石+ピートです。
消毒は用土のみ一回ストマイで消毒済みです。

これはその中で本日立ち枯れた苗。
双葉が枯れただけのように見えますが、
他種とは違い、こうなると完全にアウトです。
この後、掘り起こしてみると土の中に残った種子の殻から
立ち枯れ病を発症していました。

fancybox記事69の画像1

そしてこれがこの鉢で一番順調に育っている苗。
色合いも良く、今日の日差しで目にわかるほど成長しました。

fancybox記事69の画像2

fancybox記事69の画像3

次に小さなスリットポットで用土消毒のみで育てているもの。
比較的、日が浅いにも関わらず順調に育っています。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を少しです。

fancybox記事69の画像4

そして、今一番の期待の星。
種子をオーソサイドで粉衣消毒したものです。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を混ぜています。
まだ発芽して2~3日ですがこの成長率です。
そもそもの発芽率も非常に良くなっています。
他の苗と比べると明らかに色合いが良いように思われます。

fancybox記事69の画像5

fancybox記事69の画像6

他にも下記の方法で種播済みです。
1.通常の赤玉土+パーライトの用土消毒のみで野外放置
2.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(オーソサイド)
3.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(ストマイ)

これらをssp. macrocarpassp. elachantha
それぞれで育苗しています。

1は寒さで双葉の色が変わっていますが順調に生き残っています。
3週間以上前から放置していますが、やっと双葉から先が見えました。


2と3は用土が速攻で乾くため、発芽率がかなり悪くなっています。

先人のヒントからと自分で実際に行ってみて思うのですが、
マクロカルパの立ち枯れは、
必ずしも過湿が原因ではないように思います。
乾燥気味に管理しすぎると、恐ろしく成長率が悪くなります。
大きな鉢の直播きはさておき、上記のような小さなポットの場合は、
表面が乾いたらさっさと水を与えた方が良いと思いました。

その他の種で起こる立ち枯れ病(gilliikruseana等)は
確実に過湿が原因であると思います。

さてさてこの先どうなることでしょうか。

枯れてブルーになってもどうせ播いていくのなら、
徹底的に明るく楽しんで播いていくぜぃ!

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