ホントに暖かくなってきましたね。
来週の水・木・金あたりで少し最低気温が下がりますが、
もう完全にユーカリ苗爆裂の季節が到来しました。
ところが発芽というと、
私も温室ならぬ屋内で発芽させています。
まだまだ夜間の野外気温は10℃前後ですから
発芽には満たない気温なのです。(発芽に20℃以上は必要)
暖かくなってきだした頃に
浸透性殺菌剤のトップジンMを導入しました。
これは植物に浸透して中からも殺菌するという優れものだそうです。
立ち枯れ病多発のため、
ニュージーランドの園芸家に救いを求めたところ、
浸透性殺菌剤を使用しろとのアドバイスを受け、
それと同時にこあら師匠から
ご推薦を受けたことが導入のきっかけです。
用土を半日漬けて消毒したり、
種子を1時間ほど漬けて消毒したり、
10日間隔で灌水したりといった使い方をしています。
この殺菌剤の効果と気温の上昇による影響でしょうか。
Eucalyptus macrocarpaの立ち枯れがプツリと途絶えました。
また、まだ少し寒い時期に、
思い切って外に出してしまったことも良かったようです。
実は実験的に発芽したてのmacrocarpaの苗を
最低気温が0℃をはじき出すくらいの時に、
野外の簡易温室内に入れておいたことがあります。
この苗、見事に生き残り成長し、
今も3本の指に入るほどの出世株です。
最近育てていて感じたことは、
発芽~育苗初期にはある程度
保湿の効く用土の方が根を良く伸ばします。
このときに下手に乾燥力の強い用土を使用してしまうと、
あまり根を伸ばすことができずに発育不良を起こすようです。
※普通の赤玉土+パーライトまたはバーミキュライトあたりで十分です。
ある程度育ってからや、定植を行った後には、
1日(最低でも2日)で乾くような乾燥力の強い用土を使用して、
頻繁に水を与えるという状態が
より成長を促進するように思いました。
強力な排水性と頻繁な水遣りによる用土内の空気交換で
常に用土を清潔な状態に保つことが重要であると思いました。
ちょうど今、後者のような状態で
2日に1回ほどの間隔で給水を行っている、
一番順調に育っている、macrocarpaの苗です。
最近まで屋内に置いていましたが、
一昨日くらいから野外に出したところ、
さらに良いペースで成長を続けています。
でも、まだまだ安心はできません。
昨年の育苗時には、ちょうどこのくらいの大きさの苗が
5本以上も立ち枯れて、結果的に全滅しましたから。。。
最後に、こあら師匠から頂戴した、
Eucalyptus kruseanaのお写真を載せたいと思います。
頂いたときは全身紫色でかなり傷んだような状態でしたが、
自宅に持ち帰った後、ガンガン日光に当てていたら
ご覧のように大量の新芽を吹いてきました。
先日、鉢上げを行いましたが、
この苗、10cm程度の大きさなのです。
ところが、その根は20cm以上の長さがあり、
ユーカリの根張りの強さに驚かされました。
トラックバック(0件)