種子を注文して全く違う種子が届く、
もしくは全く違う種子が混ざり込んでいる。
これは何種類も育てているとたまにあることです。
海外からの輸入がメインですから、
外国の品質管理の問題もあるのでしょう。
ところが、こちら側も初めて育てる品種の場合、
それが果たしてその品種なのかわけもわからず、
本当に悲惨なことになります。
私も違う種子が混ざり込んでいるとか、
発芽しない種子をつかまされたことは何度も経験しています。
ところが種子自体が違う品種のものであったという経験を
今回初めてすることになってしまいました。
今回、困惑の元となったのは
Eucalyptus neglecta(ネグレクタ)です。
このようなときには私の所持している
ユーカリ識別ソフトが非常に役に立ちます。
葉や茎等各パーツの形状や色、大きさなどを入力すると、
それに適合するユーカリが自動でピックアップされてきます。
かなり細かく判別することができ、非常に優れものです。
まず、私が育てているneglectaの写真です。
下の写真は実家の庭で育てている一番大きな苗です。
この苗はオーストラリアの種屋から
もちろんneglecta名で購入したものです。
そして下の写真は実際のneglectaの写真です。
比べてみてどうですか?
いくら小さな苗の写真とはいえ、
こうもかけ離れているものでしょうか!
そして、私が育てているneglectaを
私の経験とユーカリ判別ソフトで調べてみると、
下の写真の品種の可能性が高いと思われました。
比べてみてください。
葉の形状等、非常に良く似ていると思いませんか?
これはEucalyptus crenulataです。
crenulataは私も別に育てていますが、
実際に同じサイズの苗を比較してみるとほとんど区別がつきません。
ところが、実際のneglectaとcrenulataは
ほとんど類似点のないほど、全く異なる品種です。
類似点があるとすれば、種子のサイズと形状と色。。。
本当に厄介なところだけ良く似ていますね><;
というわけで、家のneglectaは、
ほぼ全てがcrenulataだったようです。
里親募集で3名の方が名乗りを挙げてくださっていましたが、
本当に申し訳ございませんでした。
※個別にあらためてメールを差し上げます。
またneglectaの苗としてお渡ししました、
こあら師匠とOsakano_Jieさんにもご迷惑をおかけしました。
私の方では再度別の種屋よりneglectaの種子を購入し、
至急種播を行いたいと思っています。
非常に寒さに強い品種ですから、
比較的小さなサイズの苗でも冬を容易に越せそうです。
実はこのneglecta名で買ったcrenulataの種子。
その中にたった一苗だけ、
本物のNeglectaのようなものが混じっていました。
非常に発芽率が良く、育苗時にかなりの数の苗を間引いたので
実際はもう少し多く存在していたのかもしれません。
2種とも、種子は本当に良く似ていますので、
双葉の時点では全く区別することはできませんでした。
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