色々マニアックなユーカリを育てている私ですが、
どうしても手に入れることのできない
とっても貴重でレアで魅力的なユーカリがあります。
その名は
Eucalyptus olida
英名は
Strawberry Gum
見た目は家で育てている
Eucalyptus grandisに良く似ています。
生息地も良く似ているため、
恐らく、性質も似ているものと思います。
grandisも青リンゴのような香りがして、
我が家では紅茶とミックスして
かなり美味なお茶として楽しんでいます。
このolidaはその名の通り、
イチゴの香りがするユーカリです。
イチゴやマツタケの香りの元になる
methyl cinnamate(ケイ皮酸メチル)
という芳香成分があります。
これは、イチゴの香りがするお菓子などの
香料としても使用されている成分です。
olidaの精油の成分は
98%以上がこのケイ皮酸メチルです。
また、精油の含有量もずば抜けて多いです。
有毒な成分は一切含まれていないために、
オーストラリアのBushFoodスパイスとして、
葉を細かく砕いたものが販売されています。
芳香成分がもろイチゴと同じですから、
完璧にイチゴの香りのする葉というわけです。
こんな魅力的なユーカリ育てないわけにはいかない!
と速攻でタネを探しましたが、
どうしても見つけることができません。
スパイスとして人気があるため、
過去に酷く乱獲されたことと、
元々かなり生息地の限られたレア品種であったことから、
現在は絶滅の危機に瀕しているようです。
そのため、野生の個体から葉やタネを収穫することは
どうやら禁止されているようです。
それでも、タネを持っている人はいないかと
1年ほど探し続けていますが、
ハッキリ言って全然ダメです。
正直、田舎のタネ収穫者個人にまで
アプローチをかけましたが、
今のところ成果は上がっていません。
一番有力なのは、オーストラリアの政府機関である、
CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)に
タネを分けてもらえるよう依頼している件です。
現在、タネの入荷待ちとなっています。
間違いなく、かなりお値段ははると思いますが、
ユーカリマニアとしてはここで引き下がれません。
これからどのような成果が上がるのか、
こうご期待ください!
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