ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
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ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
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ユーカリは色々あって面白い♪
コメント(0件) 2011/09/12 19:15
カテゴリ:ユーカリ(栽培知識)
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最近は陽が傾いてきて
ユーカリたちに満遍なく直射日光が降り注ぐため、
気がつくと私の肩や頭の高さを超えていて
ビックリすることが多くなっています。

ベランダは育苗場から
さながら草むらへと変わっていきます><;

昨晩はどこからやってきたのか、
マンション12階にも限らず
バッタが美味しそうに葉っぱをほおばっていました。

良くユーカリを食害するのはオンブバッタですが、
キリギリスのような、かなり大型のバッタでした。
これも、本当にビックリな出来事でした。


最近、育てていて実感するのは
見た目だけでなく、個々でかなり
その性質が異なるということです。

まず、ユーカリは暑いのが得意というイメージで
実際に多くのユーカリは暑いのが得意です。

特に私は西AZの品種を多く育てていますから、
砂漠のユーカリといったイメージで考えています。

ところが、中には暑いのが苦手で
夏でも涼しい高山などに生息する品種も多くあります。

このようなユーカリは、寒さには抜群に強いですが、
暑さ、特に高温多湿を極度に嫌います。

昨日も比較的元気だった
Eucalyptus cocciferaの苗を
蒸れで枯らせてしまいました。。。

ずっと涼しい日が続いていたこの頃、
昨日から急に残暑が到来しましたが、
こんなとき、今までのような水遣りを続けていると
蒸れて枯死が出ることがあります。

このcocciferaやその他では
pauciflora/regnans/darlympleana
delegatensis/glaucescens
などの
涼しい高山出身のユーカリや、
cladocalyxなどの夏も涼しい地域のユーカリは
上が25℃くらいまでの気候が良いようですね。

特に高山の品種は、30℃を超えると
逆に水を吸わずに元気もなくなります。

例えば、glaucescensは大阪で育てていると
年中成長が遅く、イマイチ勢いを感じませんが、
現地では決して成長の遅いユーカリではありません。

恐らく、長野県や北海道などで育てると
抜群に成長して、元気なユーカリになるでしょうね。

これらの品種は激暑い季節には、
水切れしない程度に少し潅水量を減らしたり、
潅水する時刻を限定する必要があります。

他では品種によって
根張りに違いがあることもわかりました。

globulusrobustaのように
根張りが激しいといわれる品種は
直根性ではありながら、
比較的、日本の植物のような根張りをします。
細かい根で鉢がパンパンになるような感じです。

このような品種は水切れももちろん早く、
移植にも強くなっているようです。

最近、ビックリして戸惑っているのが
やたらと深く直根を伸ばす品種です。

あまり細かい根を出さずに、
直根をどんどん太らせ下へと伸ばしていくのです。

わずか数センチの苗に
20cm以上の根がついていてビックリします。

家ではベランダの日照不足の関係から
5.5cmという非常に小さなポットで育苗しますが、
このような根を持つ品種は
このポットではうまく育てることができません。

特に砂漠地帯に生息し、
強い日照を好むものが多いのですが、
できる限り早めに、底の深い鉢やポットへと
植え替えるのが無難です。

このような性質の品種は
kruseana/woodwardii/torwood/oleosa/pimpiniana
などがあります。

特に激乾燥地帯のユーカリばかりですね。

特にwoodwardiiの根張りは特徴的で
本当に長く真っ直ぐに伸びます。
わずか4cm程度の苗で
ポット底部に激しくサークリングして、
限界サインで新芽に枯れが出るので、
本当に泣きそうになります。

woodwardiiのハイブリッド品種である
torwoodもほぼ同じような性質を持っています。

この少し癖のあるwoodwardii
黄色い花が特徴的な純白葉の美しい品種だったりします。

woodwardii
fancybox記事158の画像1

torwood
fancybox記事158の画像2

本当にユーカリは
色々あって面白いですね(*^^*)

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