ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
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ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
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ユーカリのタネ播き方法(2014年2月版)
コメント(6件) 2014/02/27 13:59
カテゴリ:ユーカリ(タネ播き)

最近、ユーカリのタネを自分で播いて
育ててみたいという方からのお問い合わせが増えています。

タネを購入してみたい方にはご相談にのりますし、
場合によっては購入代行も可能です。
遠慮なくお問い合わせください

タネ播きの方法については、
全く初めての方には検討もつかないでしょうし、
とりあえず播いてみようでは中々うまくいかないようです。

ユーカリのタネ播きは
比較的難易度が高いと言われているようなので、
私なりの方法をご紹介したいと思います。

------------------
【注意事項】
------------------
●これは私なりの方法で決してベストではありません。
●あくまでも数苗の確保を目標としていますので、
 商用で多数の苗を確保したい場合には、
 発芽率UPや安定した苗の確保に関した工夫が必要になります。
●環境によって、左右されることも多々あり得ます。
●タネの品質によっては極端に発芽率が悪くなる場合があります。
●品種によって細かな差異がありますので詳しくはお問い合わせください。


0.タネ播き時期
平均気温が20℃以上になってからがベストです。
大阪ではゴールデンウイークくらいの時期になります。

最高気温が20℃を超えた程度でも発芽させることはできますが、
夜間がまだ寒い場合には、発芽までに少し時間がかかることがあります。

冬季であっても室内を常に20℃以上に保てる場合には、
発芽させて育苗をすることも可能ですが、
よほど冷涼湿潤を好む品種でなければ、
徒長するなど、生育状況がイマイチになります。

ベストなタネ播き時期は品種によっても差があります。
暑く乾燥した環境に生息するような品種では、
梅雨明けくらいからのタネ播きの方が良好な場合があり、
逆に冷涼な環境に生息するような品種では、
上記よりも少し早い時期の方が良好な場合があります。


1.タネ播き用土の準備
用土は環境・品種に合わせて様々です。
私は主に下記の二通りの用土を選択します。

1. バーミキュライト単用
2. 硬質赤玉土7:パーライトorゼオライト3

他では、品種に合わせて、バーミキュライトに
ピートモスを2割程度加えたものを使用することもあります。
市販のタネ播き用土を使用してもかまいません。

fancybox記事186の画像1

写真は硬質赤玉土とパーライトのミックスですが、
この用土は乾燥気味に管理できるという利点がある代わりに、
乾燥が早く、置き場所や水分管理が少し難しくなります。

とても乾燥を好む特殊な品種を育てるのでなければ、
初心者の方の場合には、主には市販のタネ播き用土や、
バーミキュライトの単用をオススメします。

私も最近は面倒なので、ほとんどの場合、
バーミキュライトの単用を選択しています。


2.タネ播き場所の準備
タネ播きトレイポリポットなどを使用します。

我が家ではスペースの関係もあって、
ほとんどの場合、最も小さなサイズのポリポットに播きます。

fancybox記事186の画像2

数苗程度を確保したい場合にはポリポット、
多数の苗を確保したい場合には
タネ播きトレイを使用すると良いでしょう。

ユーカリは直根性で双葉の間から根を深く伸ばしますので、
深さは最低でも5cm程度は欲しいところです。

用土がバーミキュライトのように柔らかい場合に
素材の柔らかいポリポットを使用すると、
全体的に非常に軟くなり、そっと扱わないと、
握り過ぎて、用土が盛り上がってしまったりすることがあります。

特にバーミキュライトが乾いている場合には、
全体的にペコペコになるほどに柔らかくなるので、
手で持ち運びする際には扱いに注意してください。


3.タネの発芽前処理
一部、高山生息種や殻の固いタネなどで
発芽前処理(トリートメント)が必要なものがあります。

そのような品種の場合は、播く前に、
2~6週間程度、冷蔵庫で寝かす必要があります。

この処理を行わなくても発芽はしますが、
著しく発芽率が悪かったり、時間がかかったりします。
一般的なcinerea/gunnii/globulusなどの品種や、
西AZの品種には不要です。

タネを購入した場合に、そのタネが
収穫したてであるということは非常に稀です。

大概はそのタネ屋の冷蔵庫や涼しい暗室で
数か月間から数年間眠っていた在庫であることが多いです。

そのため、多くの場合では、
発芽前処理を必要とする品種であっても、
播いてすぐにそれなりに発芽することが多いです。

ただし、非常に長期のしっかりとした発芽前処理を必要とする
pauciflora/cocciferaなどの品種では、
冷蔵庫で寝かせた程度ではあまり発芽率が向上しないことがあります。

数苗程度の発芽であればあまり問題になりませんが、
これらの品種で多数の苗を確保したいような場合には、
晩秋頃にタネ播きをして、実際に越冬を経験させるという
本格的な発芽前処理を行う必要があります。


4.タネの消毒
この過程は絶対に必要というわけではありません。
タネにカビが生えたり、発芽率が悪かったり、
立ち枯れが多く発生する場合には良い方法です。

私の場合は殺菌剤(粉)をタネに混ぜ込んでしまいます。
無農薬が良い場合には竹酢液や木酢液の希釈液に
数時間程度タネを浸しておくという方法もあります。


5.タネ播き
私の場合、品種、状況などにより
二通りの方法で行っています。

一つは器具を使って、土を穴だらけにして、
そこにタネを播いて、器具で土をソフトに平らにする方法。

もう一つは、土の上にタネを播いて、
その上にパラパラと用土を振りかけて覆土をする方法です。

タネを播きすぎると、お互いが絡み合ったり、
目が詰まりすぎて、結局蒸れて枯れてしまうので、
くれぐれも播きすぎには注意してください。

これはあくまでも目安ですが、
ポリポットを使用する場合には
指二本の指先で軽く二つまみ程度です。

(1)穴をあけて埋める方法
これは、私の独自の方法です。

まず、たっぷり水をかけて濡らせた用土で行います。
針のような器具で、用土全体の表面を優しくプスプス刺して、
用土表面にたくさんの穴をあけます。

この時、あまり深い穴をあけないように気をつけてください。
実際には、穴をあける作業を行うというよりも、
用土をボコボコに、耕した畑のようにするといった感じです。
私は器具にたこ焼きなどに使用する竹串を使用しています。

fancybox記事186の画像3

写真のように、穴をあけてデコボコにした場所にタネを播きます。
一つの場所に固まらないように満遍なく播きます。

播いた後は、ヘラのような器具を使って、
ゆっくり土を平らに戻して行きます。

私の場合は、ピンセットの反対側に
ヘラのようなものが付いている器具を使用しています。

fancybox記事186の画像4

とにかくヘラを横にソフトに柔らかく動かして、
タネを播いた部分から上に柔らかな土を作ります。
間違ってもヘラでギュッと押さえて、
土を固めるようなことはしないでください。

fancybox記事186の画像5

上の写真は既にタネを播いて平らにした状態です。
決してガチガチに押さえているわけではなく、
自然でソフトな感じがわかるかと思います。

完成時には、一部のタネが表面に少し見えている程度が良く、
あまりにも深くまでタネが埋まってしまうと、
発芽不良などの障害が発生します。

このタネを埋める深さについても色々と実験しましたが、
深く埋めて良いことは何一つありませんでした。

土が全く上に被っていない播きっぱなし状態も試しましたが、
こちらの方が遥かに良く、ぶっちゃけこれでも発芽可能です。

(2)タネを播いてから覆土をする方法
こちらの方がスタンダードな方法です。
私は諸事情により、(1)の方法で行うことが多いです。
初心者の方はこちらの方法で行った方が良いでしょう。

まず、たっぷり水をかけて濡らせた用土で行います。
バーミキュライトなどの用土では、水を与えた直後は
カチカチに固まっていることがありますので、
その場合は、竹串などで用土表面を軽くつついて、
少し用土表面を少しほぐすと良いでしょう。

そこにタネを播いていきます。
一つの場所に固まらないように満遍なく播きます。

播いた後は、その上から、用土をパラパラと振りかけていきます。
上級者の場合は、タネの下の土台になる用土と、
振りかける用土を変えて調整することもありますが、
初めて方の場合は、土台になっている用土と同じ用土を振りかけてください。

振りかける量ですが、本当にタネを埋めるというより、
タネを見えなくするという程度で行ってください。
タネの大きさにもよりますが、本当に数mm程度の深さです。

(1)の方法でも書いたように、深く埋めて良いことは何もありません。
深く埋めすぎると、発芽せずにタネが腐ってしまったり、
発芽しても、その芽が地上に到達するまでに腐ってしまったりと、
様々な障害が発生する可能性が高くなります。


多くのユーカリのタネでは
発芽率は中々良く、70%以上は発芽します。

収穫したての非常に品質の良いタネでは、
ほぼ100%に近い発芽率をはじき出したこともあります。
逆に古いタネでは非常に発芽率の悪いものもあります。

特殊な品種では発芽前処理や温度などにうるさい場合もありますが、
皆さんに人気のメジャーな品種では、通常は発芽率は悪くありません。


6.発芽までの管理
用土は常に湿らせておき、表層が乾いてきたら水を与えます。
水はシャワーなどでは強すぎて、タネや用土が流れてしまうため、
霧吹きで与えるか、底からバケツの水に軽く漬けたりします。

水に漬ける場合にも、用土が軽く柔らかい素材の場合には、
思い切り漬けると、タネと用土が浮かび上がってしまいますので
ゆっくりと徐々にデリケートに漬けるようにしてください。

一般的にユーカリの発芽には日光は不要と言われています。
実際に実験として、日の当たらない場所で試してみましたが、
問題なく発芽するという結果が出ています。

ただし発芽してからは、結局たくさんの日光を必要とするため、
暗い場所での発芽はあまり実用的ではありません。

発芽に最も重要なのは、水分と何よりも温度です。

置き場所は、春の場合は日光の当たる暖かい場所に置き、
夏の場合には、直射日光は避けてください。


7.発芽
一般的な品種では平均気温が20℃程度あれば
早くて3日、遅くても1週間程度で発芽します。

ただし、発芽前処理が必要な品種で
処理をカットしたり、気温が足りていない場合には、
1ヵ月以上かかる場合もあります。


8.発芽後の管理
発芽したての苗はとても根が短く、
根の範囲の用土が乾燥してしまうと、
とたんに枯れてしまい、復帰は難しいです。
根が伸びきるまでは、乾燥には注意が必要です。

目安として、双葉の次の葉ができてきたら、
根はほぼ、ポリポットの底まで
達していると考えることができます。

発芽は全てが一斉にというわけではありません。
早く発芽するタネ、少し遅れるタネなど様々です。

ある程度、発芽量が確保できたら、
用土を常に湿らせておくことはストップする必要がありますが、
このタイミングは、初期に発芽したものを重視するのか、
後期のものを重視するのかによって変わってきます。

発芽した苗には、成長が早く、他よりも際立って大きくなるものや、
他に比べていつまでも小さなままのものなど様々です。

この場合、私の経験では、すぐに大きくなるような、
成長力の激しい苗を重視して確保した方が
後々で強健な株へと育つことが多いです。

ここからは通常のユーカリ管理のように
過湿を避けて、必要な水を適度に与えていきます。

シャワーでは双葉が折れてしまう場合があるので、
霧吹きや底面給水を心がけてください。

より乾燥気味に管理することへと変わっていくので、
給水方法を切り替えてから発芽した苗は、
水が足らずに枯れていくことになりますが、
これはある種、自然淘汰と考えてください。

fancybox記事186の画像6

発芽したての苗です。少し目が詰まりすぎです。
このくらいから徐々に給水を調整していきます。


9.定植(苗の取り出し)
タネ播きからの栽培の最も重要且つ難しいポイントです。

私も慣れるまでは失敗の連続でした。
とても発芽率が低いタネや希少な品種の場合に
ここで失敗して、何度も落胆したことがあります。

でも、何度も続けていると段々と上達していきます。
今では、失敗することはほとんどなくなりました。

定植には下記の二通りの方法があります。
どちらの方法にも共通するポイントは
双葉が土に当たるくらいまで深く植え付けることです!

(1)発芽初期の定植
双葉が完全に開ききった時点で、
双葉を指で軽くつまんで真っ直ぐに土から抜きます。

コツは用土が軽く柔らかくなっているので、
できる限り用土が乾いている時に行うことです。

このくらいが抜き時です。

fancybox記事186の画像7

この状態では、根が一本だけなので、
真っ直ぐにスッと抜くことができます。

抜く時にはピンセットなどを使用すると、
細く柔らかい幹を潰してしまいます。
必ず指で、双葉を持ってそっと引き抜いてください。

fancybox記事186の画像8

いざ抜いてみると根が長くてびっくりします!

本葉が少しでも出だしてしまったら、
すでに直根から多数の根が出てしまっているので、
もう真っ直ぐに抜くことはできなくなります。
その場合は(2)の方法を選択してください。

発芽直後の苗はとてつもなく脆く、
簡単に折れたり潰れたりしてしまいます。
豆腐を指で摘む以上にやさしく行います。
この時点で失敗して根が切れり、双葉が千切れてしまったり、
幹が少しでも折れてしまった場合はアウトです。

この方法は発芽した苗を無駄なく定植でき、
用土を大きく掘り起こすようなこともないため、
多くの苗を確保することができますが、
慣れるまではかなり難易度の高い方法です。

私はいつもできる限り効率的に苗を確保するために、
初期に発芽した苗には(1)の方法を実行し、
後期に発芽した苗にはじっくり待って(2)の方法を実行します。

(2)ある程度育ってからの定植
双葉が出て、本葉が2~4対くらい出揃ってから定植します。

定植サイズの参考です。

fancybox記事186の画像9

fancybox記事186の画像10

fancybox記事186の画像11

fancybox記事186の画像12

これは(1)(2)の方法に共通して言えることですが、
上の写真のように双葉が地面ぎりぎりになるように深く植え付けます。

この場合はしっかりと根が育ち、
ポリポットやタネ播きトレイの底にまで根が達しています。

くれぐれも引き抜くことは止めて、
しっかりと掘り起こしてから定植してください。
この場合は少しくらい根を切っても問題ありません。

まだまだ弱く、株元から根が切れることもあるため、
くれぐれもやさしくソフトに迅速に行います。
根が多量に切れた場合はアウトです。

また抜く時にもピンセットなどを使用すると、
つい力が入り過ぎて幹を潰してしまうことがあるので、
苗は必ず指で扱うようにしてください。

掘り起こした際に一緒に抜けてしまった
未成熟苗については、ほぼアウトになります。
最も良い苗を選択して掘り起こしてください。

この方法の方が失敗が少なく、簡単なので、
初心者の方にはこちらの方法をオススメします。

(3)慣れてきてからの番外編
これは余談として聞き流していただいてOKですが、
慣れてくると、少し強引な方法もあります。

(1)の方法に慣れてきて、ユーカリの根の構造がわかってくると、
(2)の方法でできる限り根を切らずに引き抜くという方法もあります。

この方法では大きく掘り起こす必要がないので、
引き続き他の苗を確保していくことができるのですが、
やはりある程度の根は切れてしまいますので、
定植後の成長が少し遅れることになります。


10.定植(苗の植え付け)
最後に苗を植え付ける作業になります。

まず用土にピンセットなどの器具を使用して穴を掘ります。
用土にもよりますが、赤玉土などの場合には、
用土が粘土状に潰れてぐちゃぐちゃになってしまうので、
指ではなく、先の鋭い器具を使用して掘った方が良いでしょう。

掘る時は徐々に掘るのではなく、
ガサッと一気に掘った方が用土が崩れにくいです。

また用土を良く湿らせておかないと、
掘った穴がボロボロと崩れていってしまうので、
事前に水をかけて良く湿らせておいてください。

この時の穴の深さは、かなり深いものになります。
根が完全に真っ直ぐに収まる程度の深さが理想です。

最も小さなポリポットを使用する場合には、
ほぼポットの底まで到達するほどの深さです。

(1)の方法の場合は、苗のサイズに合わせた深さにしないと、
苗が穴の中にストンと落ちてしまうことがあります。
このあたりを考えても、(1)の方法は上級者向けと言えます。

苗を差し込む時の難易度が高くなるので、
幅もそれなりに確保した方が良いです。

(1)の方法の場合は、小指が入るかも?程度の幅を、
(2)の方法の場合は、根の発育状況にも寄りますが、
親指が入る程の幅を確保することもあります。

そしてその穴にそっと苗を差し込みます。

この時、なるべく根が真っ直ぐに
穴に収まるようにするのが理想です。

また苗を差し込む時に、器具を使用すると
柔らかい幹を潰してしまうことがあるので、
葉の部分を必ず指で持って行ってください。

初めは、途中で引っかかって曲がってしまったりと
中々うまくいかないことが多いと思います。

これは慣れてくると必ずうまくできるようになります。
あまりにもうまくいかないからと、
何度も抜き差ししていると、幹や根が折れてしまうので、
最初はある程度のところで妥協した方が良いです。

この時に、根を真っ直ぐに収めることができると、
その後の水分管理が際立って楽になり、
後々の成長速度にも影響が出てきます。

苗の数に余裕がある場合には、
最初はダメ元で何度か練習してみると良いでしょう。

苗が穴に収まったら、指でゆっくりと穴をふさいでいきます。
指を軽く横に動かして、穴を掘った際に周囲に盛り上がった土を
ゆっくりと穴の中に落としていく容量です。

ここで完璧な状態を作り出す必要はありません。
苗が動かない程度に穴が塞がったら、そこでストップします。

これだけでは、穴の入口付近は塞がっていますが、
穴の底の方にはまだ空間ができています。

仕上げは指ではなく、水流で行います。

この際に使用する水流は、できる限りソフトなものを使用します。
じょうろやホースの水では強すぎます。
シャワーの強さ最弱が最も適しています。

どうしてもそのような器具がない場合には、
霧吹きなどを使用すると良いです。

用意ができたら、苗の周囲から水流をかけて
土を徐々に安定させていきます。

一つの方向からだけ水をかけていると、
苗が反対方向に傾いたり、流されたりしてしまうので、
優しく、ポットをくるくる回しながら、
急がずに用土を安定させていってください。

ここで失敗して少し苗が傾いてしまったとしても、
指で無理に真っ直ぐに戻すことは止めた方が良いです。
特に(1)の方法の場合は、動かすと簡単に幹が折れてしまいます。

傾きを修正する場合もあくまでも微弱な水流で行い、
指での無理な作業は行わない方が無難です。

水をかけていると、事前に土を掘っていますので、
用土によって、ポットの底から微塵が流れ出します。

しっかりと微塵が流れきるまで良く水をかけて流します。
ただし、くれぐれも苗を流してしまわないように、
微弱な水流でじっくりと行ってください。

十分に流し終わったら定植は完了です。


11.定植時の容器について
上の9の写真ではタネ播きに使用したのと同じ
最も小さなポリポットを使用していますが、
我が家では湿気が籠りやすいことと、
ポットを置くスペースの根本的な問題により、
止むなくこのサイズのポットに定植していました。

水分管理のコツが掴めてきた昨今では、
もうこの一番小さなポリポットに定植することは、
ほとんどなく、あっても余剰苗に限られています。

普通のお宅で定植される場合には、
もっと大きなポットや鉢に定植されることをオススメします。

私が最近、定植用に使用しているのはスリットポットです。
これはスリット鉢と同様に根のサークリングが防止でき、
鉢への本定植までの育苗がとてもスムーズに進みます。

fancybox記事186の画像13

この企画のものは普通にホームセンターで販売されていますし、
似たような形のものでも問題ありません。
また、日当たりの良い場所で育てられる場合には、
さらに大きなサイズのスリットポットを使用してもOKです。

上記のスリットポット
このくらいの大きさまで問題なく育てられます。

fancybox記事186の画像14


12.本定植
あとは、20cmを超えるようになってきたら、
お気に入りの鉢へと本定植を行うだけです。

ポットから根をそのまま抜き取り、
根鉢はほぐさずに植え付けるようにしてください。

その際の参考はこちらの記事をご覧ください。


タネ播きに関する写真がまだまだ少ないので、
次回、タネ播きを行う際に
わかりやすい写真を追加していきます。

また、気づいた点やお問い合わせがあった内容について
随時加筆していきますので、
こちらの記事は永久保存版でお願いします!

他にも不明なことがありましたら
何なりとお問い合わせください

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