ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
since 2009.01.09
ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
今年の夏は暑い!...
今年の夏は本当に暑いですね!
実は私も先日、脱水症でノックアウトしました。
急に強烈な寒気に襲われて、
熱を測ってみても平熱。。。
そこからしばらく休んでも寒気は治まらず、
次に熱を測ったら40℃近い高熱が出ていました。
意識が朦朧として、
徒歩5分の病院に行くのもやっと。。。
診断の結果は脱水症で点滴+半日入院。
もう少しで危ないところだったようです。
こんな危ない程に暑い夏ですから、
さすがのユーカリ達も少しまいっているようです。
初心者のうちは冬が怖いといいますが、
慣れてくると最も怖いのは夏です。
早速2品種もの枯死を出してしましました。
■Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
このユーカリは本当に難しいですね。。。
実はもう数回チャレンジしているのですが、
毎回夏に枯れてしまいます。
知人で購入して何度か育てていた人も
毎年夏になると枯れてしまうようです。
恐らく原因は、湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。
実はpauciflora系はそこそこ水好きなのですが、
原種以外は大そう夏に弱いようです。
そのため、用土は早急にカラカラになるような、
西AZ並みの乾燥力を心掛けないといけないですね。
とっとと乾燥させて、サッと水を与える。
蒸れる水分を残さぬようにして夏を乗り切るしかありません。
上の写真のssp. debeuzevilleiも夏には弱いようで、
全くと言って良いほど成長が進みませんが、
用土が硬質赤玉土と軽石しか入っていないような、
サボテン用土級のものを使用していますので、
こちらは枯れずに夏を乗り越えられそうです。
あとpauciflora系は異様に高pHを嫌う性質があり、
弱酸性でも高いpHだとすぐに鉄分欠乏症になり、
肥料あたりも結構激しいので、
酸性シフトの乾燥用土で肥料はほとんど要りません。
特に原種はすぐに水切れを起こしますが、
そんな荒れた土で育てることで最も良い結果が出ます。
こんな性質を掴むのに何年もかかりましたし、
発芽率も超級に悪いので、かなり厄介なユーカリです。
■Eucalyptus preissiana
こちらで最も小さなユーカリの一つとして
紹介したことのあるpreissianaですが、
これが枯れたのは正直かなりショックでした。
もうユーカリ紹介の写真ネタも確保済みで、
樹高は1m弱もあったので、
そろそろ開花かなと思っていた矢先の枯死でした。
実は我が家には、preissianaが2株あり、
1つは実家の庭にでも地植えしようかなと
確保していた株だったのですが、
この2株がほぼ同時に枯れ出しました。。。
1つが枯れたなら単純に水遣りのミスかな?と思うのですが、
置き場所も良い2株が同時に枯れ出したのは、
恐らく根本的に環境がまずかったということになるでしょう。
preissianaはれっきとした西AZのユーカリですから、
そこまで暑さに弱いはずがないと考えていました。
また育苗時にも際立って過湿に強い部類だったのですが、
意外にも、蒸し暑い大阪の夏は辛かったようです。
この経験を踏まえて、さらに乾燥力の強い用土で
仕切り直しということになります。
■Eucalyptus vernicosa
これも成長は遅いし、タネは高いしで
非常にショックな品種です。
昨年はそこまで暑さに対する
弊害を感じなかったのですが、
さすがに今年の夏は暑すぎたようです。
これも湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。
次回からはもう少し用土を工夫して、
夏は少し乾燥気味に管理することにします。
これらの3種については
既にタネ播きを完了しています。
とはいっても、preissiana以外は
とても暑さを嫌う性質のため、
夏の間の発芽はイマイチになるでしょう。
メインは寒くなる秋口か翌年になることと思います。
枯死はとても辛い経験ですが、
これも何とか身にしていきたいと思います。
そして最後に嬉しいお話です。
決して調子の良くない、わずか樹高60cm程度の
Eucalyptus torwoodに蕾がたくさんついていました。
このtorwoodは正式なユーカリ品種ではなく、
torquataとwoodwardiiのハイブリッド品種です。
ピンク色の花を咲かせるtorquataと
黄色の花を咲かせるwoodwardiiの交配種なので、
ちょうどその間のオレンジ色の花が咲きます。
これはとてもレアなユーカリなので、
うまく花が咲いてくれるととても嬉しいです。
最後に、皆さんも暑い夏には十分に気を付けて、
水分を十分に取るようにしてくださいね。
実は私も先日、脱水症でノックアウトしました。
急に強烈な寒気に襲われて、
熱を測ってみても平熱。。。
そこからしばらく休んでも寒気は治まらず、
次に熱を測ったら40℃近い高熱が出ていました。
意識が朦朧として、
徒歩5分の病院に行くのもやっと。。。
診断の結果は脱水症で点滴+半日入院。
もう少しで危ないところだったようです。
こんな危ない程に暑い夏ですから、
さすがのユーカリ達も少しまいっているようです。
初心者のうちは冬が怖いといいますが、
慣れてくると最も怖いのは夏です。
早速2品種もの枯死を出してしましました。
■Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
このユーカリは本当に難しいですね。。。
実はもう数回チャレンジしているのですが、
毎回夏に枯れてしまいます。
知人で購入して何度か育てていた人も
毎年夏になると枯れてしまうようです。
恐らく原因は、湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。
実はpauciflora系はそこそこ水好きなのですが、
原種以外は大そう夏に弱いようです。
そのため、用土は早急にカラカラになるような、
西AZ並みの乾燥力を心掛けないといけないですね。
とっとと乾燥させて、サッと水を与える。
蒸れる水分を残さぬようにして夏を乗り切るしかありません。
上の写真のssp. debeuzevilleiも夏には弱いようで、
全くと言って良いほど成長が進みませんが、
用土が硬質赤玉土と軽石しか入っていないような、
サボテン用土級のものを使用していますので、
こちらは枯れずに夏を乗り越えられそうです。
あとpauciflora系は異様に高pHを嫌う性質があり、
弱酸性でも高いpHだとすぐに鉄分欠乏症になり、
肥料あたりも結構激しいので、
酸性シフトの乾燥用土で肥料はほとんど要りません。
特に原種はすぐに水切れを起こしますが、
そんな荒れた土で育てることで最も良い結果が出ます。
こんな性質を掴むのに何年もかかりましたし、
発芽率も超級に悪いので、かなり厄介なユーカリです。
■Eucalyptus preissiana
こちらで最も小さなユーカリの一つとして
紹介したことのあるpreissianaですが、
これが枯れたのは正直かなりショックでした。
もうユーカリ紹介の写真ネタも確保済みで、
樹高は1m弱もあったので、
そろそろ開花かなと思っていた矢先の枯死でした。
実は我が家には、preissianaが2株あり、
1つは実家の庭にでも地植えしようかなと
確保していた株だったのですが、
この2株がほぼ同時に枯れ出しました。。。
1つが枯れたなら単純に水遣りのミスかな?と思うのですが、
置き場所も良い2株が同時に枯れ出したのは、
恐らく根本的に環境がまずかったということになるでしょう。
preissianaはれっきとした西AZのユーカリですから、
そこまで暑さに弱いはずがないと考えていました。
また育苗時にも際立って過湿に強い部類だったのですが、
意外にも、蒸し暑い大阪の夏は辛かったようです。
この経験を踏まえて、さらに乾燥力の強い用土で
仕切り直しということになります。
■Eucalyptus vernicosa
これも成長は遅いし、タネは高いしで
非常にショックな品種です。
昨年はそこまで暑さに対する
弊害を感じなかったのですが、
さすがに今年の夏は暑すぎたようです。
これも湿気と暑さのダブルパンチによる
根の蒸れによるダメージでしょう。
次回からはもう少し用土を工夫して、
夏は少し乾燥気味に管理することにします。
これらの3種については
既にタネ播きを完了しています。
とはいっても、preissiana以外は
とても暑さを嫌う性質のため、
夏の間の発芽はイマイチになるでしょう。
メインは寒くなる秋口か翌年になることと思います。
枯死はとても辛い経験ですが、
これも何とか身にしていきたいと思います。
そして最後に嬉しいお話です。
決して調子の良くない、わずか樹高60cm程度の
Eucalyptus torwoodに蕾がたくさんついていました。
このtorwoodは正式なユーカリ品種ではなく、
torquataとwoodwardiiのハイブリッド品種です。
ピンク色の花を咲かせるtorquataと
黄色の花を咲かせるwoodwardiiの交配種なので、
ちょうどその間のオレンジ色の花が咲きます。
これはとてもレアなユーカリなので、
うまく花が咲いてくれるととても嬉しいです。
最後に、皆さんも暑い夏には十分に気を付けて、
水分を十分に取るようにしてくださいね。