以前から品種が不明だった卵型葉のユーカリですが、
随分前に枯れてしまっていたので、
非常に長い間、正確な特定ができずにいました。
最初は、polyanthemosの変種や
orbifoliaの変種では?というところから始まりました。
そして、そこから長らく、
pauciflora ssp. niphophilaで落ち着いていましたが、
niphophilaを育てている中で、これは違う!
ということに気づいてしまい、また振り出しに戻っていました。
最近、ハートリーフユーカリとして
国内で売り出されている可能性のあるユーカリや、
ポポラスに混じって販売されている可能性のあるユーカリを
いくつか育ててみようと思い立ちました。
そうして育てた品種の中に同じものを見つけることができ、
やっとこさ自信のある特定を行うことができました。
実に品種確定までに3年半もの月日がかかりました。
どうやらこのユーカリは
Eucalyptus albens
でほぼ間違いないと思われます!
albensは、ポポラスなどに混ざって
ハートリーフユーカリとして
販売されていることのあるユーカリですね。
albensは、基本的には強健なユーカリですが、
スワンプ系のユーカリに勝るとも劣らない程に
かなり水食いなユーカリでもあります。
当時このalbensは、
クーラー室外機の真横という劣悪な場所で、
圧倒的に樹高が大きく、根張りの激しいbridgesianaと、
樹高50cm程度のorbifoliaとの3株で、
7号鉢に寄せ植えされているという、
今では信じられないような最悪の環境下にありました
そのため、熱い真夏のクーラー室外機による激しい乾燥と、
樹高が遥かに大きかったbridgesianaの根張りと吸水に負けて、
恐らく、水切れで枯れてしまったものと思われます。
※吸水競争に勝ったbridgesianaは今でもピンピンしています。
この結果からも、
ユーカリの寄せ植えは絶対に止めた方が良いですね!
さて、現在育苗中の新しいalbensですが、
現在、樹高40cmほどで越冬中です。
うまくいけば来春以降には、
albensをユーカリ紹介でご紹介できるかもしれませんね。
今までに品種のわからないユーカリはいくつもありましたが、
これで残すところあと1種のみとなりました。
この最後の品種不明ユーカリも、
近日中にアップしたいと思います。
品種不明のユーカリが特定できるというのは、
長い間、喉の奥に詰まっていたものが、
やっと取れたというのに似た爽快感があります
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