本当にこの季節はうどんこ病に悩まされます。
直射日光が当たらない環境なので生育状況が悪く、
また、スペースの関係で頭上に洗濯物を干す環境ですから、
うどんこ病は致し方ないことといえます。
これが一般的に販売されているような
25cm以上の苗であれば、さほど大きな問題でもありません。
見た目が悪くなったり、多少樹形が崩れる程度のことで済みます。
ところが今年に入って種播を行ったような、
10cm前後やそれ以下のサイズの苗には死活問題です。
カビの生えた葉はすぐに丸まってヨレヨレになり、
そのまま放置すると確実に枯れて散ってしまいます。
また新芽から発症しやすいので、新しい葉の生成を阻害され、
株自体が枯れることもしばしばあります。
厄介なのが、白色の強いユーカリでは、
病気の発見が大幅に遅れることがあります。
例えばalbidaは葉の色が白色そのものなので、
うどんこ病かどうかの見分けが全くつきません。
kruseanaなども非常に発見が難しいです。
あれ?成長が遅くなったなあ、
何か良く葉が散るなあと思っていたら
気づいた時には手遅れで枯死寸前となるわけです。。。
うどんこ病に効く薬剤は巷で多く販売されています。
一般的な殺菌剤や殺菌殺虫剤スプレーなど、
有名なものはほぼ一通り試しました。
確かに薬剤でうどんこ病の防除はある程度行えます。
ところが完全に駆逐できるほどに徹底して薬剤を使用すると、
うどんこ病撲滅の前に苗が薬害で枯れてしまいます。
これも25cm以上の苗であれば簡単に防除できますが、
小さな小さな苗では確実に薬害が生じてくるのです。
かなり少量や限られた場所への使用を徹底しましたが、
特に葉の薄い品種では、うどんこ病以上に葉が散ります。
これは薬剤の種別を問わず起こってしまいます。
もう一つ、ユーカリの葉は特に水をはじく力が強いため、
一般的な展着剤入りの殺菌殺虫剤などでは、
付着する力が弱く、ほとんどが流れてしまいます。
これを無理やり付けようと頑張ると、
どうしても使用量が多くなってしまい、薬害を生じます。
逆に薬害を恐れて使用を制限すると、
すぐにうどんこ病が復活してくるという次第です。
正直打つ手なしで、参っており、
多くの品種や頼まれていた苗までを枯らせてしまい、
急遽追加で種を播く羽目になってしまいました。
そんな中、このブログを読んでくださっている方から、
カリグリーンを使用してはどうかというお話を頂きました。
カリグリーンとは重曹に良く似た炭酸水素カリウムを主成分とし、
うどんこ病退治に特化したかのような薬剤です。
食品添加物にも使用されている成分なので非常に安心です。
例えば作物に使用した場合、翌日から収穫が可能なのです。
また、植物に対してはカリ肥料としての役割も果たすそうです。
発症予防効果はないのですが、治療効果が抜群とのこと、
まさに我が家に最適の薬剤だと思い購入を決意しました。
この薬剤、中々高価なんですよね。
たった12g(1ℓで約10回分)が600円以上もします。
私にはこの小箱入りのサイズでは足らないので、
常に業務用の大袋で購入することにしています。
これが250gで950円と比較的お買い得です。
12gが600円以上で250gが950円???
えらく大きな差ですねwww半分詐欺みたいです。
この大袋はとある一つのホムセンでしか扱っていなかったため、
少々手に入れるのに苦労しました。
先日購入して早速使用してみました。
全てのユーカリが少なからず発症していますから、
ベランダ中に播くことになりました。
ユーカリは水をはじく力が強いので
展着剤は少し多めに使用して、2ℓ以上の量を一気に播きました。
このような大掛かりな薬剤散布は
一般的に集合住宅のベランダでは不可能です。
今回は食品添加物にもなっている成分だからこそ可能でした。
(私の場合)手にかかっても全然大丈夫です。
うどんこ病は殺菌した後も白く残るので
完全に殺菌できたかどうかは中々判別がつきませんが、
かなり効いているように思います。
これでもまだ少し薬害の出る品種もありますが、
かなりの量を散布したにもかかわらず、
多くの品種では全く薬害が生じていません。
耐性菌もできないので安心して使用できますね。
1週間以内の間隔で3回程度の使用が目安のようですから、
もう少したってからその成果をご報告したいと思います。
カリグリーンは我が家の救世主となるのか!?
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