家では「マイペース」の愛称で呼ばれているユーカリがあります。
Eucalyptus tetragona(テトラゴナ)というユーカリです。
今はこのtetragonaという名称は旧式のもので、
厳密には近年に新しく2種類に分類されました。
●Eucalyptus pleurocarpa(プレウロカルパ)
成熟した株の葉の色が銀白色になるため、
テトラゴナ・シルバーとも呼ばれます。
広域に生息するスタンダードなtetragonaです。
※家での相性は「マイペース・シルバー」
●Eucalyptus extrica(エクストリカ)
成熟した株の葉の色が濃い緑色になるため、
テトラゴナ・グリーンとも呼ばれます。
生息域の限られた少し変種のtetragonaです。
※家での相性は「マイペース・グリーン」
なぜマイペースと名付けたかというと、
環境が気にくわないと全くといっていいほど成長せず、
たまたま気候が合った時などにいきなり成長して、
またしばらく動かなかったりなど、
かなりマイペースに成長を続けるためです。
元々フラワーアレンジでも頻繁に使われる品種のようで、
親愛なるこあら師匠が先に手を出されていました。
そこで事前にかなり気難しく難易度は高めと伺っていました。
結論から言うと、家の環境にはかなり合わないようです(笑)。
家での成長の遅さはダントツトップです!
1ヶ月間ほぼ成長しないなど日常茶飯事です。
最近少しわかってきたのが直射日光がとくに重要みたいです。
私が分析したもので下記のような実験結果があります。
(1)現在の家の環境で育てた場合(最高気温30℃)
直射日光が当たるのは16時~日没まで(これでも一番当たる場所)
>>>1ヶ月間で葉1枚さえも成長なし。
(2)実家(一軒家)に持っていった場合(最高気温32℃)
直射日光は11時ごろから日没まで当たりかなり明るい
>>>持っていってから半月で葉2~3枚分成長。
(3)家で冬季室内管理を行った場合(最高気温22℃)
直射日光はほぼ終日あたるがブロンズガラス越しの室内
>>>1ヶ月間で葉1枚程度の成長
もう一つ厄介なのが、マイペースな癖に我儘なのです。
tetragonaの生息地域はそれはそれは過保護な気候です。
海流の影響で人間にも植物にも最高の状態なのです。
年間最高気温が28℃程度、年間最低気温も3℃程度
平均湿度は50%程度で年間雨量が650mm(大阪の約半分)です。
上記を見ていただくとわかると思いますが、
暑すぎるのも寒いのもダメ、過湿は苦手だけど、
さほどの乾燥もダメ、水はユーカリでは比較的好き。
最強に我儘ですね。。。
過湿には極めて弱く立ち枯れ耐性もありません。
ところが多くの西AZ軍団のように
かなり乾燥気味に育てすぎるのもまずいのです。
また私の育てている品種の中では最も耐寒性がありません。
幼い苗の間は5℃以上で管理が必須のようです。
植え替え耐性もあまり強くありません。
植え替え時に高確率で枯れるものが多く出ますね。
また、家では硬質赤玉土での育成が最適です。
いつになったら成長してくれるのかな~?
晩夏になって、直射日光が長時間当たりだしてからかな~?
今年中に果たしてどこまで育ってくれるのかな~?
最後に我が家のtetragona2種の写真で締めたいと思います。
成長は2ヶ月間ほぼストップしていますが、
頻繁に太陽の方へ向いて傾くことだけはします。
ちなみに種を播いたのが今年の2~3月頃です。
こちらがpleurocarpa、
次の葉が見えているのに一向に大きくなりません。
こちらがextrica、
こっちは全く音沙汰なしですね。。。
ちなみに今の段階では
2種類を見分けることは不可能です。
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