ユーカリの薫るベランダで[Mobile版]
since 2009.01.09
ユーカリ育成ブログです。タネを輸入して150種以上のユーカリを育てています。 By eucalyptus_k
by Osakano Jie
(2013/01/05 22:15)
eucalyptus_Kさん、こんばんわ。
我が家の様に戸外で栽培しているものにとって、土台オーストラリアとは違った気候ですので何か一工夫しなければと思ってはいたのですが、前年の夏の成長を見ているとまったくと言えるほど成長しませんでした。
考えると、前々年は植替え等で土を新しくしていましたので用土の排水性が良く成長していましたが、一冬越えて凍結等で土が細粒化して排水性が悪くなったのが原因の様に思えました。
秋口に植替えしようかなとも思ったのですが、この冬プランをねってからということで、現在用土の検討中です。
ざっくり言えば、サボテンの用土よりもっと排水性を高めた用土を検討しています。


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by eucalyptus_k
(2013/01/08 14:03)
Osakano Jieさん、こんにちは!
我が家の環境は雨が当たらないということはありますが、
それでも、非常に日照が悪く、乾燥力も酷いものなので、
過湿に対する対策には当初から相当悩まされていました。

実家の親父の雨の当たる庭と比較しても、
我が家の方が明らかに用土の乾燥力は高いくせに、
乾燥するまでの期間は圧倒的に長くなっています。

親父のところは、全てがゴールデン粒状培養土ですが、
私のところでは、ゴールデンでは過湿になります。

かなりコストは高くなりますが、
二本線の硬質赤玉土はかなり性能が良いです。

当初はコスト的な問題もあり、用土をケチっていましたが、
結局、コストをかけて長期間育てた苗が
結果的に枯れてしまうのでは余計にコストがかかるので、
今では一切用土に妥協はしないという方向性に切り替えました。

最初は色々と混ぜ込んだり、肥料の工夫も行いましたが、
昨今ではとてもシンプルに、硬質赤玉土をメインに、
硬質鹿沼土(中粒)※これも硬質は妥協しません。
ゼオライト(クリノプチロライト)、くん炭、桐生砂のみです。

一部、異様に湿潤を好むユーカリには、
酸度調整済みのピートモスを混ぜ込むこともあります。

硬質赤玉土は凍結にもかなり頑張ってくれます。
また鹿沼を細粒ではなく、中粒のゴロ石にすることで、
これも凍結による微塵対策につながります。

また、中には耐性があるものもありますが、
基本的にユーカリはアルカリ寄りの用土がダメで、
高pHによる鉄分の摂取障害に容易に陥るものが多いので、
今は固形肥料、石灰類の使用を一切やめています。

敢えて肥料を与える場合は、
用土のpHが大きく動かないような、有機系肥料もしくは、
ピンポイントの液肥にとどめるようにしています。

ただしmoon lagoonだけはアルカリ寄りが好きで、
多肥を好むので、この限りではありません。

このブレンド用土は色々と実験しましたが、
一般的なサボテンの培養土よりも乾燥力は高いです。

いくつかサボテンや多肉植物にも流用し、
敢えて過湿にしてサンスベリアを育てましたが、
それでも腐らずにかなり元気に育っています。

もっとコストをかけても良いという場合は
焼赤玉土やセラミスを使う手もありますが、
これはかなりコストがかかり過ぎて実用的ではないです。

ちなみにセラミスメインの用土で室内の明るい窓辺で、
1m近いgunniiの栽培に成功した例があります。

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by eucalyptus_k
(2013/01/08 14:20)
Osakano Jieさん、次のお話です。

雨の降る実家の庭でmacrocarpaを初めとする、
多くの西AZユーカリの栽培が好調なことと、
我が家の西AZの栽培の経験から考えると、
用土と同じくらい大切なのが鉢になると思われます。

良く栽培初心者の方から、うまくユーカリが育たないと
お問い合わせを受けることがありますが、
その際には少し小さいサイズの鉢を薦めています。
これで、水分管理が慣れない人や、
どうしても雨が多くなる人でも実績が出ています。

例えばorbifoliaやwebsteriana/decipiensなどは、
樹高が80cmを超えても、6号に植えたものより、
5号に植えているものの方が遥かに元気です。

随分とスリット鉢びいきな私ですが、
実際にスリット鉢は我が家ではすこぶる好調です。

東AZの湿潤を好むような品種はともかくとして、
特に西AZのユーカリについては、
鉢上げ後の育苗をスリット3~4号で育て、
根を張りきったところで、5号スリットで育てるのが良いです。

ここでも育苗ポットをケチるとサークリングが起こり、
その後の生育に関わってくることがあります。

そこからメートル級になるまではずっと5号で育て、
それ以後も成長を促進したい場合は
6号でというのが実績があります。

ちなみに実家の親父のところでは、
150cmのmacrocarpaやalbidaも180cmのプルベルも、
200cm近いerythrocorysも全てが5号の縦長蘭鉢です。

パッと見は鉢が異様に小さく不格好ですが、
これが過湿にならない大きな理由になっています。

ただし、これらは転倒と常に隣り合わせで、
我が家でも先日、pleurocarpaが転落で☆になりました。

親父のところではDIYで自作鉢囲いを作成し、
完全に固定しているという状態です。

ここまでやっても、実家では降雨量の多い時期に
kruseanaなどが少し調子が悪くなることもあるので、
親父には軒下に入れることを進めています。

kruseanaなどは冬季は本当に水が要らないです。
週1回の鉢底の小さな方のスリットからわずか数秒の水遣りで、
それでも用土が全く乾ききることはありません。

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by アベテツ
(2013/01/09 11:59)
あけましておめでとうございます!(^-^)
昨年は大変お世話になりました。
今年もご指導のほどよろしくお願いします。m(_ _)m

eucalyptus_Kさんから教えて頂いたとおり、苗を簡易温室に入れ
水にも注意して管理しております。おかげさまで元気です!(^0^)
聞いていなかったら多分死んでますねー。(;^-^)

これからもよろしくお願いします!


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by habuko
(2013/01/09 13:14)
あけましておめでとうございます!昨年は本当にお世話になりました。気がつけばこちらにお邪魔するようになり早一年…
ユーカリと過ごして一年です^^

子供が少し手が離れガーデニングができるようになったので一年を通して見てみるとうちは植物たちにとって思ったより日当たりが良くないのだなぁということでした。昼間は冬でも電気いらずの明るい我が家…でも足元には日があたってないのですね。冬は日照時間3~5時間ぐらいだと思います。

ユーカリに限らず水遣りのタイミングが未だにわからず少なめな私なので、冬はあげなくてもいいんじゃないかとユーカリに関しては思い始めています。eucalyptus_kさんのお宅同様、風が強いので土の表面は常に乾いていますがスリットから見える限り乾いてると感じたことがないのです。乾きにくい原因は苗に対して鉢が少し大きいということもあるかもしれません。
ちょっと変わったことは今年は寒さ対策で土の表面にくるみの殻を置いてみました^^

目で見てあまり成長してない成長してないと思っていますが…何センチが測って暖かくなってからどのくらい伸びているのかしらべてみます。

以前のコメントへのお返事で紅葉、葉いたみについてお返事いただきましたが、うちは紅葉?葉痛み?はしていますが落葉は全くしていません。しいて気になるところをあげるとしたらニコリーは葉先が少し枯れているものもある、ビミナリスはeucalyptus_kさんの画像と比べると色が薄い、黄緑で栄養がないような感じです。ご迷惑でなければメールで画像を送っても構いませんか?お暇なときでお返事は全然大丈夫なので^^

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by eucalyptus_k
(2013/01/09 14:18)
アベテツさん、あけましておめでとうございます!

アベテツさんがタネ播きした多くの品種は
東北では耐寒性に難ありと思って心配していましたが、
あれほどの幼苗が簡易温室なら越冬可能というのは
とても良い経験と情報を頂きました。

特にtetragonaなどは、こちら大阪でも
幼苗を屋外放置すると結構ヤバいですので。

昨今では水分管理でここまで耐寒性が上がるのかと
ちょっとびっくりしながら学んでいるところです。

春以降の苗の成長楽しみにしています♪

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by eucalyptus_k
(2013/01/09 14:27)
habukoさん、あけましておめでとうございます!

最近思うのですが、確かに株だけでなく、
鉢にも太陽が当たるというのはとても大切なようです。
ただ、それは家のベランダではもっと悲惨な状況で、
鉢にまで日を当てるとなると数がかなり限られます。

冬は確かにびっくりするほど吸水量が下がります。
それは例えgunniiなどの湿潤を好むようなユーカリでもです。

全く断水というのは難しいかもしれませんが、
habukoさんがお育てのユーカリは、
どれも水切れのサインがわかりやすいので、
与えないというベースで管理するのも良いかもしれません。

画像は送っていただいて問題ありません^^
画像拝見出来るのを楽しみにしています♪

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by Osakano Jie
(2013/01/13 10:50)
eucalyptus_kさん、こんにちわ。

貴重な情報ありがとうございます。

幾度となくユーカリを植替えしていますが、そのたびに思うのですが、少々多めに入れている底石(軽石)を巻き込むかの様に成長している白い元気な根っこを見るたびに、軽石ベースの用土って結構いけるのではないかと思っていたのをトライしてみたく用土配分を検討中です。
軽石とは言え石ですので、細粒化するには相当の時間がかかるので長期にわたり排水性能を維持できるのではないかと考えております。
現在軽石に配合するものを検討中で、オーストラリアの土壌を調べている最中です。

スリット鉢、確かに良いですね。
バラが弱るとスリット鉢に植え替えて根っこの成長をうながしている位です。
ただユーカリに関しては、わたしとしてユーカリ用の用土がこれだという納得できるようなものではありませんので、あえて環境の悪いと言うか、ユーカリに不適なポットで育てています。
用土の良し悪しがてきめんに枯れや成長に影響してきますので、良し悪しが分かりやすいという点です。

また、ユーカリを一般的な観葉植物扱いに近づけるには、植えこむ容器(鉢)を特に限定しないというか、植木鉢の選択範囲を広げる必要があると考えているためです。
ポリポットで育てられれば、どんなポットにも容易に移植出来ると思っています。
我が家ではありえませんが、綺麗な玄関先には、綺麗な鉢に植わったユーカリが合うと思います。

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by eucalyptus_k
(2013/01/14 19:06)
Osakano Jieさん、こんばんは!

なるほど、敢えて鉢を問わない育て方を模索中なのですね。
我が家にはベランダという環境もありますが、
品種によっては現在では、断念したジャンルでもあります。

ただ、逆に品種によっては、我が家でも
鉢や土をあまり問わずに育てることができます。

その数は多くはありませんが、
robusta/rudis/camaldulensis/smithii/melloidora
polyanthemos/globulus(原種)/melanophloia
などであれば、可能かと思います。

逆にkruseana/woodwardiiなどは、環境が良くても
その他を工夫する必要があり、難しいです。。。

軽石は実は当初、通常の軽石から
日向土や富士砂など色々と試したことがあるのですが、
結果としては基本的に全てが良好です。

ただ、軽石の代わりを
ゼオライトがある程度勤めてくれることと、
鉄分を豊富に含む桐生砂(大きな粒のもの)が硬く、
軽石や川砂の役割を果たしてくれることで、
現在は敢えて軽石系を使用することはなくなりました。
補足として富士砂もかなりよかったです。

以前、硬質赤玉土ではなく、軽石をベースに
確かalbidaを育てたことがあるのですが、
これも基本的にはかなり良好でした。

ある程度までに育ったところで、
通常のポットに植え替えて今は人にあげてしまいましたので、
長期間に渡る経過はわかりませんが、
少なくとも1年で35cm以上には育ちました。

ただもちろんのことながら
水切れの早さはぴか一なので注意が必要です。

今後も貴重な情報の数々楽しみにしております!

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by koaramate
(2013/01/28 23:45)
営利生産者の視点から言えば、何としても発芽したものを販売にまでこぎつけたいと言う種類。
解りやすく言えば、発芽率が悪い・タネの値段が驚くほど高いと言う種類はかなりの率でスリット鉢へ定植。
成長が早く比較的安価で販売出来るような種類で注文の多いもの ビミナリス・ポリアンセモス・グニーなどは旧来のポリポットを使うことが多いですね。

7号や8号鉢になると1個400円近くなり中にはそれを超えるものまで出てきます。

樹高を大きく育てたいものは特に鉢や用土がある程度の重さがないと、生長した苗に風が当たるだけで倒れるというようなことになりかねません。

ちなみに、最近ゼオライトの細粒が手に入りにくく、ウチでは小指の爪の3分の1程度の大きさのものを使用しています。

用土が軽すぎたり水はけが良すぎて鉢の重さが失われると本当にあっと言う間に倒れてしまいます。1回倒れると、どれだけ損が出るのか?
仰々しく言うと、経済損失と精神的ダメージは計り知れないものです。

用土に黒曜石などのホワイトロームやパーライトと言ったものを多く混ぜ込むと水分の排出が早くなるので根の張りが見違えるほどよくなります。
と言うことは、水切れが早くなると言うことですが・・・。

また、家の栽培場で利用している水は95パーセント以上の確率で会社に作った掘り抜きの井戸からわき出る水です。

この水は、かなり鉄分が多く飲料用には適さないもの(もちろん飲めます)ですがこれが幸を奏しているのかeucalyptus_kさんのように鉄分の心配は余りしなくても良いようです。

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by eucalyptus_k
(2013/01/31 13:36)
こあら師匠、こんにちは!

我が家は所詮、1品種1株確保・維持するだけですから、
色々とショックなことはあれど、どこかで諦めは付きます。

でも、販売目的で多数の株をかかえていらっしゃるということは、
私にとっては些細な工夫、微々たる結果であったとしても、
株数が多ければ、大きな結果に結びついてしまうということで、
そのご苦労は計りしれません。

良く初めのころ、こあら師匠が
ユーカリは何年も育てているけれど、
日本の植物ではない海外の違った気候の植物は、
何をやってもダメなときはダメで、
いきなり枯れるようなこともあるので大変。
とおっしゃっていた意味が今さらながらわかります。

私も本来は、土に拘ったりとかはあまりせず、
どこでも気軽に育てられる方法を模索しているのですが、
日光が足りず、湿気が多いということは、
思った以上に難儀なことで、どうしても方法に拘るしか
今のところ打開策が掴み切れていません。

特にkruseanaやmacrocarpaなどは、
家の環境ではかなり無理をして、背伸びをしないと
根本的に育てられないような状況です。

ちなみに鉄分の問題は、
私がちょっとpHを上げ過ぎたのが原因です。

普通にあまり肥料などを与えずに、
のん気にやっていれば、
特に不具合も生じなかったかと思います。

難しいところです。。。

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